<3/17説教要録> 
メシアの秘密を明かす マルコによる福音書第8章27〜38節
フィリポ、カイザリアの旅でイエスは弟子たちに「あなた方は私を
何者だというのか」と問われ、ペ卜ロが「あなたはメシアです」と告白した時から急転回
します。この時からイエスはそれまで弟子たちにも明かしていなかった「メシアの秘密」
を弟子たちに教え始められたのです。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、排斥されて殺
され、三日の後に復活することになっている」と。「必ず・・なっている」は神によって
そのように必ずなるという強い表現です。おそらく12人の弟子たちにとって全く考えても
みなかったメシアとしてのイエスの歩まれる道でした。これを聞いたペトロはイエスをい
さめ始め、「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません」と言った
Iのですが、イエズはそこにサタンの誘惑を見て取って、ペトロに「サタンよ引き下がれ、
あなたは神の事を思わず、人間の事を思っている」と叱られたのでした。ペトロは人間的
な善意から、言ったのでしょうが、イエスは人間の善意を用いてイエスの十字架への道を
止めようとするペトロの背後にサタンを見られたのだと思います。イエスはメシアの秘密
を明かされて、改めてイエスに従う道について教えられました。「私の後に従いたい者は、
自分を捨て、自分の十字架を背負ってわたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者
は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである」。
初代教会の迫害の中を生きた教会やキリスト者にとってだけでなく、いつの時代も主の贖
いの恵みに生かされる者にとって大事なお言葉です。中世のヨーロッパでペストが大流行
した時、修道士たちによるペスト十字軍が募られ、命を懸けてペストで死んだ人々の遺体
を火葬して埋葬し、病人を看病し、生き残った老人や子供の世話をしたそうです。自らも
ペストに感染して亡くなる方々も大勢出ましたが、次々と志願して加わる者があり、やが
て徐々にぺストは収まったのだそうです。きっと修道士たちはそういう仕方でキリストに
従ったのでしょう。私たちはそんな大きなことは出来ませんが、この時代の中で、与えら
れた場で、少しでも負うべき十字架を引き受けて主に従っていけるものとされてまいりた
いものです。(村田元牧師) 礼拝内容のページに戻る
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