<8月4日説教要旨〉
「旧約聖書を知らない人々への伝道」使徒言行録11章19〜26節
ペンテコステ以来、聖霊の働きと初代教会の進展について学んでまいりました。
ステファノの殉教から始まったエルサレム教会の大迫書から各地に散らされてい
った人々は福音を告げ知らせながら巡り歩きました。今日の聖書の箇所は、それ
らの人々がアンティオキアまで来た時の出来事です。シリアのアンティオキアは
当時の地中海世界でローマ、アレクサンドリアに次ぐ3番目に大きな都市でした。
陸、海の交通の要の町でありました。ここで、キレネやキプロスから来た無名の
信徒たちが初めて旧約聖書を知らない人々にも福音を語ると、主が助けられたの
で大勢の人々が信じて主に立ち返ったというのです。それまでユダヤ人以外に福
音を語らなかったのにです。この噂は400キロもはなれたエルサレムにまで伝わ
り、パルナバが遣わされてきました。バルナバは主が旧約聖書を知らない人々が
聖霊の働きにより心からイエス・キリストの福音を信じ、新しい命に生きている
姿を見て喜び、この街にとどまり、教え導きましたので多くの旧約聖書を知らな
い人々が加わりました、そこでバルナバはタルソまでサウロを探しにゆき、二人
でアンティオキアの教会で働きを共にしました。ここに、初めてユダヤ人以外の
異邦人が加わった教会が生まれました。後に使徒言行録13章では、この教会は
サウロとバルナバを異邦人伝道のために送り出す教会となりました。そういう意
味ではこの教会は初代教会の世界伝道への大きな一歩を踏み出す働きを担ったの
です。
 今日の日本では1%のクリスチャンしかいません。聖書をほとんど知らない99%
の人々にどのように福音を知らせたらよいのかという困難を覚えています。しかし、
アンティオキヤの教会の誕生は無名のキリスト者の率直な証しを聖霊が助け用いら
れたとき、この大きな壁を突破したことが示されています。このことは、私たちに
希望を与えます。祈りと聖霊の助けを受ける教会、キリスト者には壁を超える力が
与えられるのです。また、この働きを支え導いたパルナバという伝道者は「聖霊と
信仰に満ちていた」人物であったとあります。あわせて、このような伝道者が今日
の日本の教会でも求められているのだと思います。この点では牧師としての自らを
顧みて不十分なものであることを告白せざるをえませんが、日々聖霊の働きに支え
られる者とされてまいりたいと思います。いずれにしろ初代教会のように聖霊の働
いて下さることを信徒も牧師も信じて祈る教会へと歩みだすことが求められている
のではないでしょうか。
「神は全ての人々が救われることを望んでおられる」のですから。(村田 元牧師)
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