く8/25説教要約〉「人間の失望と神のご計画」創世記40章12〜41章14節
 パウロは「神を愛する者たち、つまり、ご計画に従って召された者たちには、万
事が益となるように共に働くということを私たちは知っています」と述べています。
私たちもそのことを信じてはいますが、具体的な私たちの人生においてそのように
信じきることはむずかしいと思える時があります。創世記におけるヨセフにおいて
もそうでした。彼は父の偏愛が原因で自分の兄弟たちにねたまれ、ついにエジプト
へ奴隷として売られてしまいました。最初の主人のもとでは信頼され家の管理をゆ
だねられるほどになりましたが、主人の妻の逆恨みのために牢屋に入れられる身と
なりました。今日の聖書の箇所はその時の事であります。エジプトのファラオの給
仕役の長と料理役の長が牢屋に入れられ、二人とも意味ありげな夢を見て当惑して
いた時、ヨセフは二人の夢を解き明かしました。給仕役の長は3日後に釈放され元
の地位に復帰するが、料理役の長は3日後に木に架けられ処刑されるというもので
した。ヨセフは復帰させられる給仕役の長に、自分の無罪を語り、牢屋から出して
もらえるように取り計らってほしいと依頼し、承諾されました。3日後、給仕役は
復帰しましたが喜びのあまりヨセフの事を忘れてしまったというのです。おそらく
大きな期待を持って待っていたヨセフは痛く失望したと思います。それから2年も
たってエジプトの王ファラオが不思議な夢を立て続けに2つ見ました。王は国中の
賢者、魔術師を集めて、自分の見た夢の解き明かしを求めますが誰も答えられませ
んでした。その時、あの給仕役の長がヨセフの事を思い出し、事の次第を話し、王
に進言したのでした。ヨセフは王の前に呼び出されエジプトに訪れる7年の大豊作
と引き続く7年の大飢饉について語り、それへの対策をも述べましたので、王はそ
の対策を担う大役にヨセフを任命しました。2年間にわたるヨセフの失望の時は神
のエジプトを救おうとする働き、また、神の民イスラエルの部族を救おうとする神
の大きなご計画の実現のためでありました。私たちの神はその大きな摂理の中で私
たちの人生の歩みに愛をもってかかわって下さる神です。時には、ヨセフのように
人間的には失望することがあっても、それは、より大きく深い神の祝福のご計画の
中に活かされていくのです。そういう意味で最初に申し上げたパウロの言葉にアー
メンと言えるものとされてまいりたいと思います。(村田 元牧師) 礼拝内容のページに戻る
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